私は心配だ

母の大親友が亡くなった。心筋梗塞らしい。住んでいる場所が関西と関東で離れているから、母との連絡は今年の春に電話で話した以来だったらしい。私が小さい頃、一時期同じ県内に住んでいたからよく遊びに行ったのを覚えてるし、最後に会ったのは私と母が母方の実家に泊まりに行って会って話した以来。何年前だったんだろう。私が仕事から帰って突然母に言われて、最初は笑ってウソでしょ〜とか言ったんだけど、母が神妙な顔してるから、だんだん泣けてきた。その時点では詳細がまだわからなくて母もフワフワしている様子だったけど、何だか顔をこっちに向けないようにしているみたいだった。翌日母が親友の旦那さんと電話で話して、やっぱり事実だってわかった。2人で泣いて、母は泣きながら思い出話とか旦那さんと話した内容をポツリポツリと話した。泣きながら「…会いたいなあ…」って言う母の顔が、私の頭の中に焼き付いた。もっともっと話したいこともあったはずだし、これから年を重ねる度にそれは増えていくはずだったんだと思う。なるべく母のそばにいなきゃいけないって思ってるけど、現実はそうする事も出来ない。母はいつも「せっかく仲良くなれた人は絶対引っ越したりして、離れて行くんだよなあ」って嘆いてた。それにしてもこの現実は残酷すぎる。最近夜は毎日泣いてしまう。母の親友の死の悲しみもだけど、母の事を想うと涙が止まらない。今日、帰ってきたら母はもう寝ている。テーブルには缶ビールと灰皿。勝手に私の中で、母がお酒を飲む時は寂しい時だと前々から勝手に思ってる。間違ってはいない気がする。人が亡くなるのは避けられないけど、今回は突然すぎて何かもうよくわからない。とにかく母が心配だ。